ノーザンテリトリー、ウルル=カタ・ジュタ国立公園(87、94拡大 ユネスコ 複合遺産)の園内に実在する。
[大地のヘソ][地球のヘソ]と呼称される事も有る。
ウルルと云うのは、オーストラリアの原住民[アボリジニ]による呼称である。
アボリジニはウルルの周辺に今から1万年以上前から居住しているのである。
ウルルはアボリジニの聖地であるためである。
我々日本人の感覚からすると、どう観ても? 山のようにみえる、オーストラリアのエアーズロック。
実は、ウルルは隆起した山じゃないのだ。
侵食に拠って形成された一枚岩であるためである。
比高335m(標高868m)、周囲は9,4kmに及ぶ。
世界で2番目に大きな岩石である。
現状ウルルには、杭が打たれ鎖が張られて登山路が設置されている。
その為頂上まで上る事は可能であるが、さっきも申し上げたように、ここはアボリジニの人々にとって[聖地]であるためである。
ウルルには、彼らの遺した壁画が有る。
1千年ほど前のものとおもわれるこれらの壁画には、精霊等が描かれている。
彼らは、観光客が彼らの聖地であるウルルに上る事を決して好ましくおもってない。
その為、アボリジニの儀式が実行される時にはウルルへの登頂は遠慮しなければならない。
陽の移り変わりで多種多様な色に変化するウルル。
朝陽と夕陽に真っ赤に染まったウルル、それは見事な美しさである。
世界遺産に登録された事でいっそう脚光を浴びる事となったウルル。
しかし、我々が山登りをする感覚でこの大きな聖地に足を踏み入れる事は、決して許される事じゃないのである。
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