地中海を挟んでイタリアの靴の先、シチリア島の真向かいにある、チュニジア。
地中海の紺碧の青と澄み切った青空、そして白壁に生えるチュニジアンブルーのドアや窓枠のコントラストが美しい街、シディ・ブ・ザイド。
世界遺産にも指定されているカルタゴ遺跡とドゥッガ遺跡、そして珍しいブラ・レジア遺跡等、チュニジアには古代ローマ時代の遺跡が数おおく残されている。
ここは、新鮮な地中海の幸とローマの穀倉地帯と呼称された豊かな作物が、エキゾチックなオリーブオイルの香りに包まれ、人々の舌を魅了する地中海のリゾート地。


他方、国の南は、サハラ砂漠の入り口でも有る。
メトラウィからセルジャ渓谷まで、山岳オアシスを足を運ぶ列車、セザール・ルージュでおよそ1時間。
車窓からは断崖絶壁の風景が拡大する。
オアシスを抜けると、そこに突如現れるのがサハラ砂漠。
月面を想像させる土漠の世界、ここは映画スターウォーズの舞台結びついた地である。
そしてそこには、かつてサハラの暑さを敵の目を敬遠する為に穴を掘って住みはじめた、先住民族ベルベル人が要塞のような洞窟での生活をつづけているのである。


更に、ユネスコの世界遺産にも指定されている、スース旧市街(メディナ)は活気と喧騒が溢れる。
城壁に囲まれた市街には、お祈りを告げるアザーンの声が響き、魅惑的な香辛料の香りがやってくるものを酔わせます。
やっぱり、世界遺産に登録されている北アフリカ最古、最大最高の規模を誇る、グランドモスクを有するここチュニジアは、イスラム文化の国でもあるのである。


地中海、アフリカ、そしてアラブの文化が微妙に重なり、微妙に溶け合い、釣り合いをキープして息づく国、これがチュニジアである。
ユネスコはその活動の重点的に推進する目標の1つに、[文化の多様性と保護及び文明間対話の促進]を定め、その活動の一環として世界遺産の登録と保護を進めている。
一国にしてこれほどの多様性が互いに対立するでもなく、かつ完璧に溶け合いもとの形を失うのでもなく、おのおの今に息づいているチュニジアは文化の坩堝(るつぼ)であり、文化のモザイクでもあると云えるのじゃないだろうか。






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